遺構

考古学が研究対象とする遺構で地表からは確認できないものは、地中に残されている住居跡や井戸などの建造物や工作物等の掘り込み、基礎、柱穴、炊事場跡などがある。遺構は地中にあるものに限らず、時には神殿などの建物や工作物、盛り土としての塚、古墳の墳丘などの土木構造物で地上に残されているものもある。このように考古学でいう遺構は遺跡の本体をなす要素であることから遺跡と同義語のように用いられる場合もある。遺跡の発掘調査で遺構を研究することで、その遺跡に建っていた建造物の様式や、そこで活動していた人々の活動内容を推定することが可能となる。